『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の魅力
あなたは大切な人に、『想い』を伝えられていますか?
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは
「愛してる」も、少しはわかるのです。
新しい時代が到来し、世界が大きく変わっていこうとしている今、彼女の紡ぐ手紙が、彼女の想いが、どこに届くのか。
【不変】で【普遍】の愛をあなたに―。
愛する人へ送る、最後の手紙。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト
京都アニメーションが手掛ける、一人の少女の物語。2015年12月に小説が刊行され、2018年1月にTVアニメが放映された。
主人公の少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、かつて「武器」と称されて戦場を駆け巡っていた。激化していく戦場の中、彼女は、両腕と何よりも大切な少佐を失う。戦争が終結した後、彼女はその華麗な容姿に不釣り合いな義手を付け、C・H郵便社で「自動手記人形」として働き始める。少佐から最後に聞かされた「愛してる」という言葉が理解できなかった彼女は、仕事と日常を通じて人と触れ合いながら、その言葉の意味を探していく。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、そんな彼女の物語のフィナーレである。
自動手記人形とは
お初にお目にかかります。お客様がお望みならどこへでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです。
これは、作中でのヴァイオレットの自己紹介だ。
自動手記人形(通称:ドール)はタイプライター、または人形のように代筆業を行う人間のことを表す。
作中では、ドールは依頼者の想いをくみ取って代筆する仕事と紹介されている。
ヴァイオレットは、この、依頼者の想いをくみ取るという事が苦手で、自分はドールに向いていないのではないかと悩み始める。そんな時、C・H郵便社の看板ドール、カトレア・ボードレールの言った「言葉には裏と表があるの。口に出したことが全てじゃないのよ。」という言葉を受け止め、様々な人と触れ合うことで人の想いを理解していく。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の魅力
この映画のサブタイトルは『愛する人へ送る、最後の手紙』である。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは大戦後の物語であり、情報共有手段として主に手紙が使われている。今の私たちには、様々な情報共有手段がある。スマートフォンを考えてみても、電話やメッセージ、インターネットなど多種多様な情報共有手段がある。そんな中、なぜ、情報共有手段が乏しい時代を描いたこの作品に、我々は魅入られてしまうのだろうか。
それは、この作品が伝えたいことは、情報共有手段の多様性ではなく、その中身にあるからである。
ドールは依頼人の想いをくみ取って代筆する仕事である。普段は恥ずかしくて言えないようなこと、想っていても伝えられないことも、ドールが代筆して手紙として想いを伝えてくれるのだ。
この、想いを伝えるという事の大切さこそがこの作品の最も伝えたいことなのではないか。
皆さんも想いを上手く伝えられなかった経験はないだろうか。家族や友人、恋人に伝えたい想いを伝えることが出来ているだろうか。
この作品は想いを伝える事の大切さを繊細に描いている。
だからこそ、我々はこの作品に魅入られ、涙してしまうのだろう。
想いは伝えないと伝わらない。
伝えたい想いがあるのならば、伝えれるうちに伝えておく事が大切である。
私の話を聞いて、あなたが少しでもこの作品に興味を持って貰えたなら、私の想いがあなたに伝わったのだと思う。
ヴァイオレットや登場人物たちの想いを知りたいと思うのなら、是非、この映画を観てその想いを感じて欲しい。
補足
NetflixにTVアニメが全話あるので、映画を観る前にTVアニメを観たい方はそちらをおすすめします。
Netflixに登録していない方や時間があまりない方には、YouTubeのKyoaniChannelが出してる「5分でわかるヴァイオレット・エヴァーガーデン」をおすすめします。こちらは、第3回まであり、全15分でヴァイオレットエヴァーガーデンの物語がわかるものになっています。